5行以内で50のお題

    【00】はじめに

    今度は400字詰め原稿用紙で5行以内(もしくは100文字以内)で文章を書くというお題にチャレンジ!全部社長絡みで、一人称形態(語り手は変化する場合あり)カプも様々種類も様々。スキルアップの為に頑張ります。各話の最後にちょろっとカプ目安と一言有り。どうぞお付き合い下さいませ。


【01】 出会い -- 100文字

その姿を目にした瞬間、いけ好かない奴だと感じた。
いかにも優等生っぽい生真面目なツラに襟元まできっちりと締められた制服。
涼しげな眼差しが余計に腹立たしく思えて、死んでもこいつには近づかねぇ。 そう誓った。

(城海:多分こんな気持ちだったろうなぁと想像して)


【02】 優しい嘘 -- 100文字

「お前の事が好きだ。愛してる」

そう言った奴の瞳はオレの目を見てはいなかった。腹の前で組んだ指先に力を込めるのは嘘を吐いている証拠。

「そうか」

それを知りながらオレは素直に頷いた。

どちらも…本心ではない。

(多分闇海:優しいのかな、これって)


【03】 見捨てられた場所 -- 99文字

寂れかけた町の比較的大きな横断歩道の真ん中だった。
しっかりと握り締めていた筈の指先は、反射的に突き放され、遠く離れた。
モクバの泣く声が煩い。父親の……最期だった。

オレ達の全てはそこから始まったのだ。

(瀬人:社長の運命が変わった瞬間)


【04】 可愛い犬 -- 99文字

「捨てられた哀れな犬ほど可愛く見えるものだ」
「へー。お前って案外動物愛護の精神あるんだな」
「だから拾った」
「犬を?お前の所に犬なんていたっけ?」
「いるだろう?目の前に」
「……オレ?」
「他に誰がいる」

(城海:そして可愛い犬ほど苛めたくなるんです)


【05】 歌声 -- 100文字

兄サマは時々歌を歌う。自分でも気付いていないみたいだけれど。
勿論オレの知らない歌。でも何故だろう、聞いた事がある気がする。
思い出す事は出来ないけれど。

……それが子守唄だと知ったのは、大分後の事だった。

(モク瀬人:子守唄を口ずさむ兄サマは好きですか?)


【06】 たとえ声を失くしても -- 100文字

「ねぇ瀬人。きみはこの話どう思う?」
「下らんな。馬鹿な女の話だろう?」
「僕は彼女の気持ちがよく分かるよ。それで手に入るのなら欲しいと思う」
「あの男をか」
「僕の父だよ」
「ならば共に泡となって消えるがいい」

(乃亜瀬人:人魚姫。叶わぬ思いは泡と消える)


【07】 雨が上がるまで -- 99文字

一言も、喋る事が出来なかった。
軒下の雨宿り。嵐の様な雨はまだ止まない。
隣の彼も俯いてただ口を閉ざす。
何があったかなんて聞けないけれど、その頬が濡れているから。

この雨が上がるまで。僕はただ、傍にいる。

(表海:とある日の雨の日の出来事)


【08】 一輪の花 -- 100文字

これをきみなら愛でる?手折る?
そう聞いたら彼は「貴様は?」と聞いてきた。
返されるとは思わなかったけど、きみが欲しいなら手折るよ?と言ったら、「オレも同じだ」と帰ってきた。

……僕達って似た者同士なんだね。

(表海:物事全てが貴方基準)


【09】 赤い靴 -- 100文字

海馬が家に来た途端、突然怒り狂った。
何を言っているか分からないからとりあえずゴメンって言ってキスをした。
それでも怒りは収まらない。
後で理由を聞いてみたら、至極単純な事だった。

ああ、それ、静香のなんだ。

(城海:玄関で発見。浮気疑惑で大騒ぎ)


【10】 砂時計 -- 100文字

「オレが死んだらさ、骨を粉にしてここに入れて」
「気色悪い事を言うな。大体粉は落ちにくいだろう」
「じゃあ砂程度でいいから」
「何故だ」
「だって凄くね?オレがお前の時を紡ぐんだぜ」
「悪趣味だな」
「そうかな」

(城海:仄かにダーク。でもやりそうな気配)


【11】 もしも -- 100文字

もしもずっと父サマも母サマも生きていたら、兄サマが剛三郎に挑まなかったら。
オレは今よりも幸せだったろうか。
幾つものもしもを思い返す度に、オレは兄サマの誇らし気な笑顔を思いこれで良かったんだと一人呟く。

(モク瀬人:けれど、人並みの幸せも欲しいと彼は願う)


【12】 おやすみ -- 100文字

いいから暴れないで肩の力抜いて?
そう。大丈夫だって取って食いやしねぇよ。
え?オレの普段の行動を見る限り信じられない?
それはそうですね、でも今日はしねぇよ。お前酷い顔してるもん。だから、な?

…おやすみ。

(城海:三日連続完徹後の海馬くんと保護者城之内くん)


【13】 境界線 -- 100文字

「謝るまでこっから入ってくんなっつっただろ!絶対許さねぇぞ!」
「勝手に部屋に線を引くな馬鹿が!」
「あ、ダメだって言ったろ!超えるなら越境料出せ!」
「越境料?!」
「キス一回!」
「勝手に決めるな馬鹿が!」

(城海:とある痴話喧嘩風景。子供です、まるっきり)


【14】 痛みと悲しみともう一つの -- 99文字

王である『彼』が消えた日。
半身を殺がれる様な痛みと呼吸が出来ない苦しさに、僕も共に死んでしまいたくなった。
悲しくて、寂しい。
でも、その心の奥底にこれでもう彼の視線を奪われずに済むと笑う自分もいた。

(表海:やや闇相棒。『彼』は還り、「彼」を捕らえる)


【15】 紙飛行機 -- 100文字

どんなに上手に折れたと思っても途中で直ぐに落ちてしまう。
バランスが悪いのかそれとも紙が悪いのか、それはオレの中で永遠の謎だった。

「……まず折り方が間違ってるんだが」

謎は酷く素っ気無い一言で解決をみた。

(城海:もっとも初歩的で致命的なミス)


【16】 こいねがう -- 100文字

もう一度顔を見て、名前を呼んで、指先を触れ合わせたい。
生身で無くてもいい一瞬で消え去る幻でもいい。
それも無理なら夢でもいい。
幾度そう思っても、見えるのは眩い光のみ。

……こんなにも、恋焦がれているのに。

(闇海:王様が逝った後。残された者の悲哀)


【17】 天使 -- 100文字

「僕の目には、彼は天使に見えたんだ」
『でもよう、宿主サマ……胸すげぇ……』
「ほらみて、すっごく可愛いでしょ?」
『いやだから何て言うか……』
「見とれちゃうよねぇ」
『ああ、顔がシャチョーじゃなけりゃーな』

(獏海:社長女体天使コスフィギュア。無駄に可愛い)


【18】 三日月 -- 100文字

「月の船っていうよね」
「何だそれは」
「形が船みたいじゃん?僕は満月より好きだなぁ」
「地味な貴様に似合いだな」
「海馬くんに似てるからだよ。細くて白くて乗りたくなる」
「なっ、妙な物に例えるな。乗せないぞ」

(表海:夜、何気なく空を見上げたら)


【19】 黄金の林檎 -- 100文字

「黄金の林檎?食べられるなら食うし金なら売る」
「即答か」
「だってそうじゃん。お前は?」
「金で『作られたもの』なら興味がないが本当に黄金だったら研究するな」
「マッドサイエンティスト」
「食欲しかない犬め」

(城海:リアリスト二人。どちらも夢はない)


【20】 信じさせて -- 100文字

何度罵られても殴られても、真っ直ぐに目を見返した。
その眼差しが生意気だと言われても、逸らす事はしなかった。
例えどんなに酷い仕打ちを受けようとも、父には違いなかったから。

……理想とは、遠く離れていても。

(剛瀬人:理想の家族像ではなかったけれど)


【21】 宛先のない手紙 -- 99文字

本当はずっとお前と一緒にいたかった。
最後にお前が泣いた時、オレは直ぐに嘘だよって言うつもりだったけど、お前が背中に背負うものの重さの前に怖気づいて言えなかった。ごめんな。

せめて、幸せになって下さい。

(城海:別れた城海。永遠に机の中に眠るだろう一通の手紙)


【22】 相変わらず -- 100文字

「海馬くんって相変わらずだね」
「褒めているのか?」
「勿論だよ。幾つになってもきみは変わらない」
「貴様は変わったな」
「あ、やっぱりそう思う?」
「男らしくなった」
「きみの為にね」
「オレの為?」
「そう、きみの為に」

(表海:26歳の再会。だから、恋を始めよう)


【23】 どこかへ -- 100文字

「この際文句は言わねぇ!何処でもいい、オレを連れて逃げてくれ!」
「……普通立場が逆ではないのか」
「うるせぇよ!じゃあオレ一人で逃げる!」
「逃げても日が延びるだけだぞ」
「うっ」
「注射位でガタガタ騒ぐな」

(城海:保健室で予防接種。順番待ち中)


【24】 旅に出よう -- 99文字

行き先を誰にも告げず、小さな旅行鞄一つ持って、携帯も持たずにどこか遠くに旅に出よう。
勿論旅費はお前持ち。

「今度は何から逃げるんだ」
「逃げるって、逃げねぇよ」
「凡骨」
「三日サボッたアルバイトからです」



(城海:旅に出たくなるのはそんな時だけ)


【25】 物語の終わり -- 99文字

こうしてお姫様は王子様と末永く幸せに暮らしました。

「そいつはどうかな!」
「いきなり何言ってるのもう一人の僕?」
「この王子は姫の尻に敷かれるぜ、絶対!」
「それはきみと海馬くんの話でしょ。何混ぜてるのさ」

(闇海:舞台はエジプトでもきみの話じゃないからね)


【26】 お別れだ -- 100文字

カチリと安全装置が音を立て、銃口がゆるりと上がる。
月の光を反射して暗闇の中でも鈍く光るその銃身は、持つ男の顔を微かに照らした。
その口元に浮かぶのは残忍な笑み。

最後の4文字の言葉が、銃声に掻き消える。

(瀬人:殺ったか殺られたか。お好きな方を)


【27】 最後の言葉 -- 99文字

「好きだった」

今まで散々オレの事を馬鹿にして、振っておいて、貴様なんか死ねばいいと殴りつけてまで来た癖に。
一番最後に言うのがそんな卑怯な一言なのか。最悪だ。

笑顔を見せたいのに、泣く事しか出来なくて。

(城海:オーソドックスな死にネタ。私は美人薄命派)


【28】 積み木のお城 -- 99文字

「オレこういうの大嫌い。いつも静香の作った奴蹴飛ばしてさ」
「昔から粗雑だったのだな」
「砂もさ、山とトンネル位しか出来なくて……って何この写真」
「オレが作った積み木の城だ」
「ちょ、何これ芸術作品?!」

(城海:問題は材料ではなく作る者の腕次第)


【29】 愛してました -- 100文字

おめでとう。
そう言って眩しい位の微笑を湛えてオレを見た兄サマは、本当に嬉しそうだった。
ありがとう。オレ、絶対幸せになるよ。
けれどこの晴れの日に、一つだけ貴方に言いたかった。

本気で、愛していましたって。

(モク瀬人:モクバ結婚の日。愛の始まりと終わり)


【30】 虹 -- 100文字

「小さい頃、絶対に歩けると思ったんだ」

凄く可愛い子供だったでしょ?そう言って小さく笑った事が始まりだった。

「遊戯、貴様の夢を叶えてやったぞ」
「えぇ?」
「来週から公開だ」

名前は『虹の散歩道』……かぁ。

(表海:海馬ランド新アトラクション完成!)


【31】 振り子 -- 100文字

「はいこれじっと見て。目ぇ逸らすなよ」

そんな風にひたすら見ろと言われた物を眺めていたら眩暈がした。

「あ?かかった?」
「かかるか馬鹿!気分が悪くなったわ!」
「おっかしいなぁ。絶対かかるって言われたのに」

(城海:ヘタレ催眠術師城之内克也)


【32】 神さま -- 100文字

「神様仏様海馬様……哀れな民をお救い下さい」
「今度はなんだ?」
「やー米なくなっちゃってさぁ」
「食事の無心という訳か」
「そういう事。お願い!神様って呼ぶから!」
「神も随分とリーズナブルになったものだな」

(城海:城之内にとって「神=ご飯をくれる人」)


【33】 透明なインク -- 100文字

「何これ、何も書いてないじゃん」
「馬鹿には見えないインクで書いてある」
「えぇ?!何それハイテク!!」
「冗談だ。特殊な光に当てると浮かび上がるものだ」
「…………」
「やっぱり貴様は馬鹿だな」
「笑うなよ!」

(城海:そんな城之内が大好きな社長です)


【34】 望んだ世界 -- 100文字

僕を慕う沢山の人々、意のままに動く物事、知らない事は無いほどの知識の量、永遠の時間、変わらない姿。
でも、父上が居ない。現実じゃない。
こんな世界を、僕は本当に望んだのだろうか。

ねぇ、瀬人。教えてよ。

(乃亜瀬人:全く関係の無い事まで押し付ける義兄)


【35】 両手を広げて -- 100文字

「そこから飛び降りろ、遊戯!」

その声に燃え盛る炎を背にして一瞬惑う。
生と死の狭間で僕は震える。
遥か下には僕の為に両手を広げたきみの姿。

大丈夫。死にはしない。

だってきみは絶対僕を受け止めてくれるから。

(表海:こういうシチュエーションに憧れます)


【36】 名前 -- 100文字

その名を得ると同時に失うものがある。
大切なのに、忌まわしいもの。

「下らん事を言うな。自分の名だろう」

しかし一番失いたくない男にそう言われ、オレは決意した。
記憶を取り戻し、今を亡くす。

そして、光の中へ。

(闇海:王様……遊戯で名前といえばこれしか)


【37】 オルゴール -- 98文字

「歯車がずれていただけだ。こんな事もわからんのか」
「こんなん開けてみようとも思わねぇよ」
「しかし変わった曲だな」
「ああうん。母親の故郷の曲。代わりにって」
「そうか」
「代わりにもならなかったけどな」

(城海:それでも、捨てる事は出来なかった)


【38】 赤 -- 100文字

その身には青い血が流れている筈だと罵られ、反射的に手を切り裂いた。
瞬間溢れ出る、紛れも無い赤色の血。良かった。オレにも赤色の血が流れていた。

その実、酷く不安だったのだ。

自分がまだ人間なのかどうか。

(瀬人:病み瀬人。親殺しの悪魔と言われたから)


【39】 選択 -- 100文字

「今晩朝までコースと三日間連続コース。どっちがいい?」
「どっちも嫌だ」
「選ばせてやってんだから『嫌だ』は無し」
「何でだ!」
「週末出張とか言うからそうなるんだろ!」
「少し我慢しろ!」
「無理!早く選べ!」

(城海:夜のコミュニケーションの話)


【40】 さよなら -- 100文字

さよなら。いつもは、その言葉でお互いに背を向けた。
そして数歩進んだ後、僕は決まってこう告げる。

「また、明日」

けれど今日は、今日からは。もう最後の言葉は口に出来ない。

さよなら、海馬くん。好きだったよ。

(表海:例えばこんな別れ話)


【41】 遠い背中 -- 100文字

「オレが絶対幸せな暮らしをさせてやる」

幼い兄がオレを力一杯抱き締めて誓ったあの言葉。
それから7年、小さかった身体は大きくなり顔も声も凛々しくなった。

けれど見あげるその背はオレから遥かに離れ、心も遠い。

(モク瀬人:まだ兄弟の絆が揺らいでいる時代)


【42】 追い風を待つ -- 100文字

「おい、凡骨早くしろ!後が詰まっている!」
「馬鹿、ベストコンディションを待ってんだよ!オレは風の力をも味方につけるぜ!」
「走り高跳びに風が関係あるか!!」
「ちっとは浮かせてくれるかもしんねぇじゃん!」

(城海:体育の授業中。全く無駄な悪あがきです)


【43】 硝子のナイフ -- 99文字

どこまでもクリアで美しい飾り物だと思っていた。
ほんの僅か、先端に薄い色素を見つけるまでは。
義父の机上に置かれていた、硝子製のペーパーナイフ。

けれどそれは、皮膚も裂ける事をオレは身を持って知っている。

(剛瀬人:そこまで酷い事はされていないと信じたい)


【44】 羽を下さい -- 100文字

「そういう願望を持った事はある」
「へぇ。非ィ科学的な事が嫌いなお前にしては珍しいじゃん」
「鳥篭の外に焦がれる鳥と似た様なものだ」
「昔の話ね。今はどうよ」
「特に必要ないな」
「羽が無くても空飛べるもんな」

(城海:戦闘機の上に乗れるくらいですから)


【45】 瓦礫の王国 -- 100文字

悲しみや痛み憎しみの全てを集めた結晶が跡形もなく砕け散り、作った男は笑顔を見せて異国へと飛び立った。

残された瓦礫の山。戦の後。

過去全てをここに残し、消えた男の輝ける未来を思い、その幸せを密かに願う。

(城海:バトルシティ・エンディング)


【46】 曇った空 -- 100文字

「雨が降りそうだね、兄サマ」
「そうだな」
「あーあ。折角の休みなのにつまんないぜぃ」
「お前の顔の様だぞ。笑ってみたらどうだ」
「あはは、非ィ科学的な事言わないでよ兄サマー」
「薄曇になってきたぞ」
「え?!」

(モク瀬人:その笑顔は空さえも輝かせる)


【47】 あの日の約束 -- 100文字

「いつか僕がきみに勝ったらきみをちょうだい?」

まだ僕が自力ではきみに勝てない頃に交わした約束。
その時きみは笑って馬鹿にしてたけれど、目の前の勝敗は明らかで。

約束だよ、覚悟はいい?

睨んだって駄目なんだから。

(表海:この後海馬くんは遊戯に美味しく戴かれました)


【48】 光あれ -- 100文字

「オレはあの時真剣に願ったね。光あれ!って」
「……電気代を滞納するのが悪いのではないか」
「だってよー。ちなみに水道もヤバイんだ。今月超苦しー。だから泊めて?」
「夜は6時には寝ろ」
「原始人の生活かよ」

(城海:真夜中の電気停止地獄)


【49】 永遠 -- 100文字

「オレは永遠にお前のものだ」

その言葉を吐いた数日後、あの男は跡形も無く消え去った。
約束破りもここまで見事だと怒る気にもならない。

だがこの先貴様が誰の目にも触れなければ、確かにそれは真実となるのだろう。

(闇海:そんな永遠は欲しくない)


【50】 許されない願い事 -- 100文字

その背に負うものを全て捨てさせ、手を取り合って共に消えたいと思う時がある。
抱き締めている筈なのに立つ場所が余りにも違い過ぎて酷く遠い。

「もう全部捨ててオレの所に来いよ」

決して、言う事は出来ないけれど。

(城海:この二人でローマの休日とか見てみたい)



-- End --